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<Category20-034 / 2009.2.17> 2008年12月16日に、前日から弥生坂側の壁面で足場工事が始まったことを取り上げた。そして、今年になって一つのブログがこの件に関連する記事を掲載したことがある。 この追記事に掲載された写真を見て、コンクリートのコアサンプルの採取であろうことは容易に推測できたが、採取位置からして何の目的なのかが釈然とせず、これまで考え続けてきた。 閉校式典により新しく増えた500人の地元の方々と、東京在住の方のお世話による全国の数百人もの方々の新しい読者に向けて、新たな気持ちで書いているが、上の件を含めて今年に入ってからも私が危惧する幾つかの問題が露呈し、先ずはこれらの事項を取り上げながら新たなステージに向けての論考を試みたい。 2008年8月20日、形だけの第2回目住民説明会が開催され、恣意的に作成された6つの整備検討案が提示され、根拠も曖昧希薄な工事費の比較をもっともらしく挙げて、「既存外壁の一部保存と外壁復元による新築」案を市の方向として示した、このことを予備知識として先ずインプットした上で読み進んでいただきたい。 上のPhoto1はPhoto2の青い矢印部分を拡大したものだが、この場所で2ヶ所行ったと見られるコアサンプルの採取らしき跡が、構造的に全く意味を持たない場所であるために、この単純な疑問を払拭することが出来なかった。 前後するが写真の説明をしておく。 Photo1とPhoto2は上記の通り。 Photo3は玄関上部の局面部分。 (この部分の保存=建築の再生、と無茶苦茶なこじ付けをしている本丸部分である) Photo4は同上局面部分の側面。 Photo5はPhoto4の一番下の部分の拡大。 Photo6は平面図。(耐震補強図面を加工したが、お粗末なことに実際の平面と全く整合していない。このレベルの設計事務所が耐震診断をしたと思うと過去の記事に遡って怒りが込み上げてくる) 各矢印の色と指示位置は整合しているので、写真と平面図を見比べるとどの場所かはお分りいただけると思う。 上に書いたが青い矢印部分は柱を外れた腰壁部分で、この部分で2箇所のサンプルを取る必然性は全くない。 赤い矢印と空色の矢印部分は曲面部分の意匠デザインを目的として、本来の構造体の外に壁を突出させた2重壁部分で、この部分のサンプル採取も必然性を感じない。 黄緑の矢印も柱を外れた腰壁部分と思われ、この部分もサンプル採取の必然性を感じない。 以上によりこれからは私の推測である。 サンプル採取を何故この場所で行うのかと考えたから結論が出なかったが、サンプル採取をしたように見せかけた跡だとするとこれからの推論も説明が付く。 上に書いたが、「既存外壁の一部保存」を掲げ住民を恫喝した第2回住民説明会の手前、一部保存が設計上難しい(勿論、基本設計を行っている設計事務所の力量にもよるが...)とは口が裂けても言えない訳だが、耐震補強が可能だとする耐震診断結果報告書を情報公開請求をかけるまでその存在自体を隠蔽し、耐震補強が不可能だとする第2の耐震診断結果報告書を捏造した高慢さからして、サンプル採取をして強度確認をした結果、「既存外壁の一部保存」は不可能だったとする報告書をでっち上げることくらい朝飯前の御箱であろう。 私はPhoto1に騙された。 その写真は全く意味のないダミーコアの採取跡で、住民に見える位置にその信憑性を誇張するように「チョークによる×印」と「ガムテープにB-1というそれらしい文字」まで入れてわざわざ残したものと推測する。 (通常、このような近距離で2箇所のサンプリングも有り得ない) そう考えると、その他の矢印で示した部位も、全てサンプル採取をしたかのように見せるための偽の補修跡ではないかと私は考えるのである。 (高解像の写真で見ても、サンプリングのためのコアカッターの痕は確認できないが、勿論、データ捏造目的のサンプル採取を律儀に行っていたとしても何ら不思議はない) 妙に大掛かりな足場を架けることにも不自然さと違和感を感じたが、これらの作業が「既存外壁の一部保存」が出来なかったとするための大掛かりな言い訳のための演出であるとすれば、全てのつじつまが合ってくるのである。 先に書いたようにこれらのことはあくまで私の推論であるが、この怪しげな工事に対する情報公開請求を求めて正してみるのも一考すべき価値があると思う。
by yayoizaka
| 2009-02-17 22:34
| 20. 不条理
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