カテゴリ
01. プロローグ 02. 目 次 03. 背景・保存・再生 04. 大火復興 05. 古写真・絵葉書 06. 近況写真 07. 伝統的建造物 08. 景観形成地域 09. 小南武一 10. 工手学校 11. 曽禰・中條 12. 辰野金吾 13. ゆかりの人々 14. 函館市情報 15. エピローグ 16. 後 記 17. 参考資料 18. ご意見 19. 四方雑話 20. 不条理 21. 街の記憶 22.弥生小学校再考 23.弥生小学校を考える タグ
本文(82)
Category19(62) Category20(51) 弥生小学校再考(34) Category21(15) essay bibliophobia(5) You Tube(3) 弥生小学校を考える(2) 著作権について
本ブログの記事・写真等の無断転載、無断コピーなどはお断りします。
これは本ブログの掲載にご協力頂いている方々の著作権を守るためです。 尚、私個人が所有するものについては、私的利用の範囲内に限り許可しますが、 その際はyayoizakaまで御連絡ください。 検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
<Category19-002 / 2008.4.19> <掲載記事と写真は関係ありません> 私が初めて保存と言う文字を目にしたのは、中京銀行京都支店の保存再生の記事だった。確か、明治に建てられた組積造煉瓦建築を保存再生するというもので、既存煉瓦壁を補強して再生を図る記事をおぼろに記憶している。 その後、歴史的建築物の保存再生が、今日まで個別のコンセプトと手法で行われて来た。最初は、東京、大阪、京都などに残る文化財的価値のある、つまり明治以降に建築された重要文化財級の建築の保存再生に始まり、その後全国各地の歴史的建造物の保存再生、町並み保存、町並みの復元再生などへと広がっていったように思う。 いつか保存についての自分の考えを書いてみたいと思っていたが、この函館で実際の保存に関わることが先行し、書くことが後を追いかける形になった。 私は今、この函館での取り組みの先行きは見えないが、この「カテゴリ19」を借りて、私が見てきた保存の実態、保存に関することで私がやり残したこと、やらなかったこと、そしてこれから出来ること、やらなければならないこと、などを整理しておこうと思っている。また、主題である「カテゴリ00~18」はあくまで「弥生小学校の保存」に限定した記事の加筆を続けていこうと考えている。そして最後に、この保存活動の成り行きや結果の如何に関わらず、「カテゴリ00~18」と「カテゴリ19」とを合わせて、自分の取り組んだこの保存への考察をもってこのブログを閉じようと思っている。 さて、話をもとに戻すが、先に書いたこのコンセプトと手法の部分に、保存に関する共通認識の構築とコンセンサスがないままに、独自の方法論を展開してそれぞれが実践に入っていったのが日本の保存再生と言えるのではないだろうか。一方、ヨーロッパに見られる保存再生の事例は、もっと息の長い、特定の人間や政治や時代に左右されない、普遍的なものと言えるのではないだろうか。このように言葉にするとおぼろに見えてくるのだが、この、我が国におけるスタート時点の重要な欠落、つまり、保存に対する共通概念の定義と、それを礎とした個々の実践でないことが、保存再生ではなく再生保存という似て非なる方向に、この国の保存と再生が進んで行く結果をもたらしたのではないだろうか。 <つづく>
by yayoizaka
| 2008-04-19 10:40
| 19. 四方雑話
|
ファン申請 |
||