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<Category20-029 / 2008.12.11> 前回に続いて Category20 での投稿である。 「 だまってられない、この指とまれ! 子ども達の笑顔と未来のために 正直で誠実な市役所をつくります 水族館など「はこもの」行政はもう止めます 函館の再生と未来は「子育て・教育・人づくり」から 子供達に笑顔と未来のために 」 「 開港150年 日本近代の幕開けは函館から始まった 今、わが国が人口減少時代に突入し 地方が衰退していく中 日本の本当のまちづくりの扉を 今一度、この函館からスタートしよう 既存の枠組みにとらわれない 市民が主役の新しい自治を 」 これは現市長の公式WEBサイトのトップページ (http://www.nishio-m.com/) にある言葉である。 私は時々この言葉があることを確かめ、ゆっくり一読してみる。 私は同氏の市長当選を祝福した一人であり、これで函館も少しは変るかも知れないと感じた一人でもある。 これを書いた時の同氏は確かに函館を変えようと思っていたのかも知れないし、市民の気持ちも間違いなく函館を変えたいという方向に向いていた。 だからこそ市民は前市長ではなく同氏に一票を投じたのだと思う。 そして、これはアンチ前市長、アンチ前市政という市民の気持ちの裏返しの結果であることを、同氏は忘れてはならないと思う。 さて、私はシンプルな上の言葉に共感を持っている。 しかし、同氏がこの言葉を使うなら、この言葉こそが未来につなげることができるキーワードだということを真に分かっているなら、この言葉の意味するものをその周縁にまで及んで守っていかなければならないと思うし、決して安易にスローガンとして使うべきではないと思う。 何故ならこの言葉には真実があり誠実さに溢れているからである。 決して揶揄するつもりでここに書いた訳ではない。 「 基本設計は今 」 を書いて少し時間が空いた。 しかし、その間ずっとこの文章と向き合っていて、推敲しては書き直してきた。 私は何故なのだろう、と改めて問うてみる。 やはりこの問題は間違ったところから飛び立ち、間違った方向に向かい、そして間違ったところに降りようとしている。 私が危惧した通り、かつて城孤社鼠と呼んだこの問題の黒幕は市長と教育長の影にうまく隠れてしまったが、この問題はこの市教委内の一人の人間の主導で火が付けられ、より複雑に歪曲され、正しいことが隠蔽され虚言がまことしやかに語られ、住民同士をぶつけての恫喝騒ぎまでを演出・誘導し、最後は、この黒幕の傲慢で狡猾で陰湿ではあるが、今の立場を失えば本来の小心者としての意地が、バックギアを持たない行政の後戻りをしようとしない体質と一つとなって、後に引けなくしてしまった構図しか私には見えてこない。 勿論受益者と行政の馴れ合い的悪しき慣習が底辺にあることは間違いないが、地元業者への公共工事の発注だけの問題なら、敷地を別に求めての教育環境の整備を図る方法もあった筈である。 如何にしても受益業者に工事を受注させたいだけの問題なら、変えなければならない悪しき慣習ではあるが、弥生小学校を犠牲にすることなくそのような計らいも可能であった筈である。 この問題はこの学校の価値を知ろうとしない一人の人間によって、最初から解体・新築を前提に進められたとしか考えられない。 この建物には登録有形文化財としての価値があること、否それ以上に、需要文化財としての価値すらあると言っても過言ではないと前に書いたが、そんなことをおもんみる想像力すらない人間が、市役所内の慎重派や反対派を押し切って、不条理な解体へと同僚たちをも恫喝した様が鮮明に見えてくる。 私はもう一度、何故、と問うてみた。 やはり違う、この建物を壊すのは間違っている。 そして、こんなことが許される筈がない。
by yayoizaka
| 2008-12-11 21:25
| 20. 不条理
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